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私達が入学して1週間ほどが過ぎた。
学園中には私は冷たい女で独り狼だという噂が流れ浸透していった。
「好きです。付き合って下さい」
廊下を歩いていると見知らぬ男子生徒が現れる。
「興味ない。邪魔だから避けてくれない?」
男子生徒は唖然とした顔で立ち竦んでいた。
私はその男子生徒を避けて教室に向かう。
その途中で葉一に声をかけられる。
「葵は冷たいな」
「城川君…声、かけないでくれる?」
「さすが、冷たい女だな」
話しかけないでと言っているのに話しかけてくる彼を無視して教室に向かう。
「無視すんなよ」
「隣に座らないでくれない」
「葉の隣、変わってもらっていい?」
彼の片割れは私の前に立って言った。
私は立ち上がって他の席に座る。
「光、なにすんだよ」
「あの子が困ってたから助けただけだよ」
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