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あの双子を避けるように授業が終わってすぐに教室に戻る。
「迷うなんて不覚だ」
学園には慣れたと思っていたが迷ってしまった。
ここはどこなのか思っていれば見知らぬ生徒に声をかけられた。
「お前、1年生か?」
「あぁ、はい。道に迷ってしまんです」
振り返りながら言うとそこには入学式に挨拶をしていた生徒会会長がいた。
「教室なら向こうだぞ」
「ありがとうございます」
お礼を言ってから私は教室に向かった。
「坂本葵があいつなのか…」
会長は一人、廊下で呟いていた。
「冷たい女ね…」
なにか浮かんだのか会長は笑いながら呟く。
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