プロローグ

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光りに包まれたままの空斗は、とある広場のような場所に姿を現した。 「くっ、なんだ一体、それに何処だここ?」 空斗は周りを見渡す。 そこはまるで空の上、いや雲の上のような場所だった。 地面は真っ白だが、固さはあり足をつく事はできる。 そしてそれ以外に、それ以上に注目すべき物はほかにある。 それは――― 「……城?」 空の目の前には巨大な城、大きな鉄の門、アニメの中にしかないような光景に空斗は唖然とする。 空斗は自然とその門に歩みよる。 すると空斗は、 【手を触れてください】と書かれた紙が門に貼られていることに気が付く。 空斗は言われるがままのように、門に触れる。 すると、 ――グガガガガ 門は人が入れるほどに開き、空斗を招き入れる。 「入れってことか?」 空斗はゆっくりと城の中に入っていく。 空斗が入った城の中には意外にも空斗以外の人がたくさん居た。 しかし、それは人と言うにはほど遠く、相手の顔を確認する事ができない。 空斗が見ている人らしき者達は真っ黒で、まるで影が立体になり動いているようだ。
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