5人が本棚に入れています
本棚に追加
光りに包まれたままの空斗は、とある広場のような場所に姿を現した。
「くっ、なんだ一体、それに何処だここ?」
空斗は周りを見渡す。
そこはまるで空の上、いや雲の上のような場所だった。
地面は真っ白だが、固さはあり足をつく事はできる。
そしてそれ以外に、それ以上に注目すべき物はほかにある。
それは―――
「……城?」
空の目の前には巨大な城、大きな鉄の門、アニメの中にしかないような光景に空斗は唖然とする。
空斗は自然とその門に歩みよる。
すると空斗は、
【手を触れてください】と書かれた紙が門に貼られていることに気が付く。
空斗は言われるがままのように、門に触れる。
すると、
――グガガガガ
門は人が入れるほどに開き、空斗を招き入れる。
「入れってことか?」
空斗はゆっくりと城の中に入っていく。
空斗が入った城の中には意外にも空斗以外の人がたくさん居た。
しかし、それは人と言うにはほど遠く、相手の顔を確認する事ができない。
空斗が見ている人らしき者達は真っ黒で、まるで影が立体になり動いているようだ。
最初のコメントを投稿しよう!