プロローグ

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「そして君達は種を飲み込んだ。その後タッチパネルに触れると光に包まれ此処にたどり着いた。」 男は淡々と言葉を繰り返す。 「つまりあのタッチパネルは能力者のみを瞬間移動-テレポート-させる機械だ。これで話の辻褄はあっているだろう?」 男がそう言うと、また別の者が男に対して口を開く。 「仮にあんたが言う超能力とやらを、ここに居るやつら全員が手に入れたとして、あんた達は俺達に何を望む?」 「いい質問だ。そうだな私もだらだら長い説明をする気はない。君達にしてもらいたいこと、いや、これは命令だ。」 「命令だと?」 「これから君達にはそれぞれの能力を使い、戦いをしてもらう。」 男はそういい終えると質問した者の胸元を指差す。 「君達全員の胸元には、青い結晶が浮き上がっている。」 男の言葉にこの場にいる全員が自らの胸元に視線を移す。 それは空斗も同じように自分の胸元を見る。 そこには今までには存在しなかった、青く輝く1cmにも満たない結晶が浮かび上がっていた。 「それは能力者の証だ。そしてそれがこの戦いに必要不可欠な物になる。」
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