プロローグ

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「さて話しはこれくらいにしよう。これから君達を元の場所に強制移動させる、戻ったら自分の能力でも確認するのが懸命だろう」 そして男は最後にこう呟いた。 ――――幸あれ と。 その瞬間、ロビー全体が光に包まれた。 ―――――――――――― 「…………はっ!?」 空斗は自室のベットの上で意識を取り戻す。 「やっぱり夢だよ。久しぶりに変な夢見………」 空斗は自らの左手にある物を見て言葉を詰まらせる。 そう、空斗の左手にはしっかりと握られていたのだ、 空斗を光に包ませた、タッチパネル式の機械が… そしてその画面にはこう写しだされていた。 ―――ゲーム開始(スタート) そして夢ではないことを促す証拠がもう1つ、 「胸元に…水晶」 空斗は自分の胸に手を当て、それを確認した。 しかし、もしあれが夢でないとしたら気になることがもう1つ空斗にはあった。 「超能力か……確かに体に違和感がある」 空斗はそう呟くとベットから飛び起き、機械を手に取り着替えもせず、制服のまま家から飛び出した。
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