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――2025年4月5日
神奈川県にある桜が丘中学校、そこでは始業式が行われている。
「ふぁぁぁ」
そんな中で大口を開けてあくびをしている少年、彼の名前は【狩谷空斗-カリヤソラト-】
「面倒くさいな、校長話しなげぇよ」
彼はそう呟きまたあくびをする。
「こっそり抜け出すかな…イデッ!?」
「いいから静に聞いてなよ!、次なんか喋ったら無理矢理だまらせるよ!?」
そんな空斗に軽く肘でこずき、説教をする彼女は【戸田唯-トダユイ】、空斗とは同学年である。
「はいはい、でもなんでいちいち始業式なんかやらなきゃいけないんだよ、俺ら今年3年で受験だぜ?勉強のが大事だろ?まあ俺は勉強なんか余ゆ」
「その口は燃やしたほうがいい?」
「……ごめんなさい」
空斗が喋り終える前に唯が凄まじい殺気をこめて睨みながら言うと、空斗はあっさりと黙る。
その後もなんとか眠気に耐えた空斗は始業式が終わり、彼らは自らのクラスである三年四組へ戻っていった。
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