黄門様は大地主

恵方巻き

なんだかんだと下ネタに付き合わされるエロス大好きな僕に

『そうだ！差し入れ買ってきたんだ♪』

とスーパーの袋を手渡すＹ田。

『なんだ。そんな気を使わなくていいのに…』

と社交辞令を怠らない営業生活15年10ヶ月の僕。

…しかし、このＹ田の差し入れに社交辞令すらも後悔する事に。

ビニール袋の中には１㍑の100％アップルジュース。だけがまともな差し入れ。

ひときわ袋の容量の大半を占めるマンガ雑誌…当然の様に『エロ漫画』が。

『何故にエロ漫画？』

『カミさんが、それがいいんじゃないかって言ったからさ♪』

（…）

もはや返す言葉も浮かばない。このＹ田夫婦の間では、僕はかつてのベットシーンの帝王『津川雅彦』の様なイメージなのだろう。

『まあ…読むか分からんけど、ありがとう。読む気にならなかったら、僕になついてるＦカップのねーちゃんに読ませるよ』

『何そのＦカップ？あぁ♪やっぱりハーレム作ってるんだ』

『そうゆうんじゃないから！』

『カミさんに報告しとくわ』

完全にＹ田家担当の車の営業マンの人格は崩壊させられていくのだろう。