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開国か攘夷かに意見が割れ、混迷の幕末動乱に突入する江戸末期の日本人のように愕然としながら喫煙室へ。
坊主とFカップが待ち受けていた。
『今さぁ、客兼同級生が見舞いに来たんだけど…差し入れエロ漫画と恵方巻きだった』
『最高じゃん♪いい友達だね』
エロ漫画に過敏に反応するFカップ。
『じゃあ。あなたにエロ漫画あげますよ』
『え~♪私、男同士のBラブじゃないとムラムラしないし』
『知るかぁ!!』
Fカップの暴走を力業で阻止。
『恵方巻き…いつ食えばいいんだろう』
『まあ、朝飯少ないし、朝食えばいいんじゃないっすか』
『だよね…』
と入院3日目の夜が更けていった…
この夜はベット脇の冷蔵庫に封印したはずの『恵方巻き』の呪いか、睡眠薬を貰わなかったせいか、はたまた翌日から我々を驚愕させる新入りのN田さんの発するオーラのせいか…なかなか寝付く事が出来ず、部屋中に響き渡る『イビキの大合唱』に睡眠さえも妨げられる羽目に。
睡眠不足のまま迎えた4日目の朝、一晩中僕にプレッシャーを与え続けた『恵方巻き』をやけ食いしてやろうと手に取った。
(Y田~!!せめて賞味期間位確認して買ってきやがれ~!!)
てオチだった訳なのです。
おかげで呪いの恵方巻きを躊躇なくゴミ箱に食して頂けたんですけどね。
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