アウトロー

7/31
前へ
/305ページ
次へ
9時の恐怖の点滴タイムも無事にクリアし、喫煙室へ。 そこには先客のN田さん。 (キャバ嬢ボコるN田さんだ) 若干ビビりつつ、軽く先輩風を吹かせ部屋に。 『N田さん手術午後って言ってましたね』 『そうみたいです。なんか不安ですよ』 意外にも少しビビりモードらしい。 『まあ、手術は全然痛くないし…てかN田さん種類は?』 『俺ヂロウラモです』 『なんだ♪僕と一緒ですね。僕なんて10年育てたから、お尻に3つ穴開けられちゃいましたよ』 と少しフレンドリーに会話を続ける。 『麻酔キレたら痛いですか?』 『いや、むしろ住んでた頃の方が辛かった位でしたよ。なんかヂロウラモは比較的術後は楽だって』 意外と会話はソコソコ弾む。折角なので… 『N田さんいい感じに焼けてますよね』 とプライベートに話題をすり替えてみる自称営業マン。(自称かよ!!) 『俺、元プロサーファーなんですよ』 『マジっすか!!凄いじゃないですか』 (なるほど。それでこの見た目ね!) と少し安堵する。 『今日は夜まで歩けないから、今の内に吸い溜した方がいいですよ』 若干ながらN田さんの素性がわかり、先輩風を吹かせ喫煙室を後にした。
/305ページ

最初のコメントを投稿しよう!

227人が本棚に入れています
本棚に追加