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9時の恐怖の点滴タイムも無事にクリアし、喫煙室へ。
そこには先客のN田さん。
(キャバ嬢ボコるN田さんだ)
若干ビビりつつ、軽く先輩風を吹かせ部屋に。
『N田さん手術午後って言ってましたね』
『そうみたいです。なんか不安ですよ』
意外にも少しビビりモードらしい。
『まあ、手術は全然痛くないし…てかN田さん種類は?』
『俺ヂロウラモです』
『なんだ♪僕と一緒ですね。僕なんて10年育てたから、お尻に3つ穴開けられちゃいましたよ』
と少しフレンドリーに会話を続ける。
『麻酔キレたら痛いですか?』
『いや、むしろ住んでた頃の方が辛かった位でしたよ。なんかヂロウラモは比較的術後は楽だって』
意外と会話はソコソコ弾む。折角なので…
『N田さんいい感じに焼けてますよね』
とプライベートに話題をすり替えてみる自称営業マン。(自称かよ!!)
『俺、元プロサーファーなんですよ』
『マジっすか!!凄いじゃないですか』
(なるほど。それでこの見た目ね!)
と少し安堵する。
『今日は夜まで歩けないから、今の内に吸い溜した方がいいですよ』
若干ながらN田さんの素性がわかり、先輩風を吹かせ喫煙室を後にした。
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