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「泣くなって…」
近寄ってきた先輩は、私の目から流れる涙を手で拭っている。
「だ、だって…嬉しいんです。先輩が忘れてなかったから」
「はい」
先輩はそういうと、片手で私の涙を拭いながら、もう片方の手で服の内ポケットに入っていた綺麗にラッピングされている細長い箱らしきものを渡された。
「え?」
「ほら…例のご褒美」
「え?…ありがとうございます!開けていいですか?」
「あぁ」
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