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「うん!わかってるー」
そして私は近藤桜(コンドウサクラ)。
最近高校生になりました。
「じゃ、急ぐよー」
そう言ったとたん、美智子ちゃんは走り出した。
「ちょっと待ってよー!」
私は全速力で走ったにも関わらず、美智子ちゃんの足には敵わない。
いや、敵う筈がない。
私が運動音痴なの知ってるくせにー!
そう…残念なことに私は運動音痴だった。
-キーンコーンカーンコーン
学校からチャイムが鳴っている。
どうやら本当に時間がヤバかったらしい。
はぁ…
ホームルームが終わってから、教室に入ろう。
本当に…
本当に偶然だった。
いつもの私なら、どんなに遅くなっても教室に入ろうとしていたはず…
でも何故かこの時はそんな気分になれなかった。
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