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「ご、ご褒美…ですか?」
ご褒美って…先輩は有名なんだから、知らない方が可笑しいよね。
そんな私の心理を知ってか知らずか、
「そう。ご褒美だよ。」
岸根先輩は笑顔を崩さずに言う。
「いいですよー。岸根先輩、生徒会長じゃないですか!知ってて当たり前です」
「いや、俺が個人的にご褒美したいんだよ」
「で、でも…」
「じゃぁ、こうしよう。来年の2月…そうだな。第2月曜日までにお互いが忘れていなかったら、その時は俺にご褒美させてくれよ。な?」
「んー…わかりました!第2月曜日ですね」
「待ち合わせ場所はー」
先輩は考える仕草をしている。
もちろん私は大体検討がついていた。
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