―…記憶…―

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※プロローグ※ 30XX年 アタシの過去の記憶はひとつ 幼なじみ…だと思うが… 「星、きれーい!!」 と、あたし。 「そりゃそうだよ。星はきれいだから星なんだ」 と、幼なじみ…。 そして 「知ってる?星の秘密。」 「なになにー?教えて。」 「今僕たちの目の前にある星。だけどそのヒカリは500年前のものなんだ。」 「ん?なにそれ??」 「それだけ地球と星は離れてるんだ。」 「じゃあ地球が生まれたころ、宇宙が生まれたころは星はなかった?」 「今の世界では宇宙と地球は同時に生まれたことになってる。そうすると空白の500年間ができる。」 「へぇ~、すごいっ!!」 「だから僕の夢はこの地球、宇宙をすみずみまで見ることなんだ。」 「……ちゃんらしいねっ。」 …と、アタシの記憶はここまで。 相手の名前も思い出せない。何度考えても、どう考えてもムリなんだ…。 昔のアタシはまだ可愛かったのかな…なんて考えるだけ。 当然今のアタシはひねくれものでバカでなに一つ自慢出来るものはない。…自慢じゃないけど。 こんなアタシの過去を知ってる人がいるんなら会いたい!!と思う。でもこの国だけで2億人もの人がいる。 そこでいつもあきらめる。 魔法使いでもいたらなぁなんて思ったりもする。 まあもちろんいないんだけど。
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