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急変
ある朝…
いつも通り目を覚ましたアタシは太陽のヒカリに目を細めた。
「…まぶしっ…。」
最近は冷え込んでいた冬も終りが近づき、春の暖かい陽気が全身をみたす。
そろそろアタシが通っている高校も卒業式をむかえる。
「大学、どーしよっかな。」
うーん、と言ってのびをする。
無論、高三である。しかしここまできて大学か就職か決まってないというのはまずい。成績もいいほうではなく、なに一つ得意な事もないから行くところもない。
親にはなるべく迷惑はかけたくない。だが、就職はまだ…と少し抵抗がある。大学は…となると「入れるか」という不安がある。
そしてまた、なに一つ決まらない。
悪循環である。
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