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「ハァ、ハァ……」
ちらりと目線を動かし後ろを向くと光弾が迫っていた。
「くそっ」
迫る光弾を大きく右にステップを踏むことで回避する。
光弾はそのまま地に当たり弾ぜる。
それを確認してまた俺は走りだす。
またそれを追い掛ける女。
女を撒こうとして角で曲がる。そしてトップスピードのまま直進する。
だが目の前は行き止まりだった。そこで立ち止まるとすぐに後ろに女が迫っていた。
女は杖のようなものを構えた。
「最後通告だ。脇のものを渡せ。」
再三にわたって通告されるがこの時も俺はこれを渡す気にはなれなかった。
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