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空を飛んでいた少女は到着した。
少年がいた街に。
すると少し辺りを見渡す。
―――いた。
すぐにさっきの女を発見して急降下する。
地面が迫り少しずつ減速しながら女の背後に着陸する。
「止まりなさい!」
少女は女に向かって言った。
「防衛省魔法局特別武装隊です。直ちに武装解除しなさい!」
そういって少女は女が放った光弾とは色の違う弾を展開した。
「ちっ、国家権力の犬が。もう駆け付けたか。」
「武装を解除しなさい。それと貴女が追い掛けていた一般人はどうしましたか?」
さっきの一般人の姿が見えなくて少し胸騒ぎがしたようで少女は聞いた。
「あぁ、さっきの餓鬼か、そこで伸びてるぞ。」
そう言いながら振り向いて親指で背後を指す。
「あまりに聞き分けがないんでな、殺してしまったわ。」
女が笑みを浮かべながら言う。
少女が目線を女の背後にやると、そこには俯せに倒れ血の池を作っている少年が目に入った。
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