魔法局

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気が付くと少し鼻につくような匂いがした。 甘いような女の子特有のドキドキする香り。 そこで俺は違和感を覚えた。 (確か俺は魔導士に牛追い祭りのごとく追い回されて攻撃されてから……あれ。) そこで俺は目を開け飛び起きた。 「きゃあっ」 高めの悲鳴が聞こえその方向に顔を向ける。 すると女の子が尻餅をついたような姿勢で座っていた。 「だ、大丈夫?」 少し涙を浮かべながら痛そうにおしりをさすっていたので心配する様子を見せる。 「だい、じょうぶだとおもいます。」 まぁ大丈夫なのだろう。 少しこの少女をじっと見ていると、はっと何か思い出したように立ち上がった。 「大丈夫ですか!!」 いや、俺が聞いているんだが。 「あなたあの時血塗れで……死んでしまったかと思ってました……」 本当に心配してくれていたみたいだ。
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