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「すっかり暗くなったな。」
辺りを見渡すと日は落ちたあとで街にたくさんの彩りを持った光がともるのが目に入る。
「それにしてもじいちゃん、小遣いくれすぎだよ。」
祖父のくれた小遣いは諭吉さんが軽く三枚ほど。
嬉しくはあるがその大盤振る舞いに苦笑しながら一人ごつ。
こういうお金を貰いすぎたときは三分の二程を預金として銀行に持っていくようにしている。
この時も例外ではなく、脇に古い本二冊を抱えて銀行に向かった。
しばらくすると目的の銀行に着いて用を足す。
済んだ後はそのまま自宅に向かう。
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