空の魔導書

3/13
前へ
/28ページ
次へ
しばらく町中を歩いているとふと気が付くことがある。 (まだこの時間なのにこんな町中に人が全く居ない………) 辺りを見渡しても歩行者一人見つからず、車道を見ても走る車すらなく、店内にも店員さえ居ない。そして…… (不自然すぎる。何か起きているような怪しい臭いがする。) そう思い帰路への足を速めようとしたとき…… 目の前に一人の人間がいることに気が付いた。 駆け寄って声をかけようかと思って一瞬で自分の考えを却下した。 その人の格好は見るからに怪しい。 背格好は背の高い女性とも小柄な男性ともとれるが、着ている服がフード付きのコートのような、俗に言うローブのようなものを着ている。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加