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関わりたくなかったのでそっと立ち去ろうとすると怪しい人物は近づいてきた。
なのでつい方向をかえ走りだす。
建物の間の路地を抜けて行こうと思い、角を曲がり道に入ろうとする。
すると目の前にさっきの人が立っていた。
「出せ。」
その声は女のそれだった。
「あー、金ならそんなに無いぞ。」
俺はその言葉に対してカツアゲかと思いそう答える。
「……持っているものを渡せ。」
言い方を変えて言ってきたがいまいちピンと来ない。
「何、通帳が欲しかったのか?渡さんぞ。」
要領を得ない答えに痺れを切らしたのか舌打ちして言った。
「その手に今持っているものだ!!」
激しい剣幕でいわれ、やっと脇に抱えているものだと気が付く。
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