夏休みの思い出は殺人事件

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それはみんなもよく知っている、夏休み初日の7月20日に起こったOL殺人事件についてです。 ボクの近所、歩いて5分の所にあるカカシ神社で、24歳の女性、確か名前は、大中川ユリカと言う人が、神社の裏階段の下から3分の1ほど上がった所の外灯の下で、殺されていた、アノ事件です。 あの日から、普段はのどかで静かなボクの近所は、警察のパトカーや、テレビ局の人らや、野次馬なんかで、ごった返すようになってしまいました。 犯人が誰か判らず、捕まっていない今でも、たまに報道陣やレポーターみたいな人が、うろうろしていて、チョットうっとうしいです。 テレビのニュースでも、近所や神社が映し出されていて、なんだか妙な気分でした。 同じ団地の今地さんのオバサンが、事件についてテレビのインタビューに答えているのを見ました。 なんだか緊張している様子でした。 ボクの家にも刑事さんが聞き込みにきました。 それは事件があってから5日ほどたった日でした。 刑事と名乗る、中年男が二人、訪ねて来たのですが、平日の日中だった為、両親がいないことを告げると 「この団地内を、話しを聞いて回ってるんだよ。 お父さんかお母さんがいる時、また来るね」 と言って去っていきました。
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