49人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
プロローグ
あの日から五日経った。
あれから俺は、何も食べることができなくなった。眠ることができなくなった。
「もう……いい……楽にさせてくれ。俺の負けでいい。終わりにさせてくれ」
俺は、ビルの屋上に立ち、自らの人生に幕を閉じようとしていた。
これが呪いというものか……心も体もぼろぼろになって、最後に自分で死ぬ……いや……もうどうでもいい。これで終わりにするんだ。
俺は、柵を越え、躊躇なく大空にダイブしようとした。
その時だった。
最初のコメントを投稿しよう!