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あれからしばらくして、泣き止んだ椿は斗鬼の姉である百里の部屋に案内された。
百里の部屋は可愛らしいピンクと白の部屋できちんと片付けられていた。
『取り敢えず、百里のやつは全部外に出すから……』
『そっ、外!?』
『ああ、そこしか置く場所がない』
斗鬼はサラリと言ったが外に置くとは外道の道である。
流石に先輩である手前、外に出すという行為は避けたい椿は
『い、いやでもダンボールに詰めて百里先輩の家に送るとか………』
『………その手があったか、じゃあ準備してくれ』
斗鬼は何事もなかったかのように呆然とする椿を置いて部屋のドアを開けた。
すると何かに気付いたのかこっちを振り向き
『椿も一緒に来い。色々と買うものがあるだろ』
そう言って部屋を出ていった。
残された椿は取り敢えず脱力し………改めて部屋を見回した。
タンスの上にはクマのぬいぐるみ。
ベッドにはハート型のクッション。
床には白い丸型のマット。
『可愛いなぁ~』
椿は自分の部屋を思い浮かべる。
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