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すると斗鬼がこっちに来て
『終わったか? それなら行くぞ』
と言って来た。椿は斗鬼とダンボールを見比べた後に斗鬼を見上げて
『これどうするの?』
と聞いた。斗鬼は眉をひそめて本当にどうでもいいような表情で『後で』そう呟くと部屋から出て行ってしまった。
椿はその姿をぼーっと眺めていたが『はっ!』と我に帰り、斗鬼の後を追い掛けた。
部屋を出ると斗鬼は玄関で靴を履いているところで、椿は急いで玄関に行き斗鬼が履き終わったあとに靴を履いた。
そんな椿をいつものあの何の感情も浮かんでいない瞳で見ながら『行くぞ』そう言って扉を開けた。
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