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部屋から出るとリビングへ赴き水を一杯飲むとソファーに寝転がる。
すると斗鬼は疲れていたのかそのまま睡魔に負けてしまいソファーの上で眠りに落ちた。
『んっ………』
椿が小さく呻いて目を覚ますとそこは綺麗に整理整頓された部屋だった。
『ここ……は?』
椿は頭を上げて辺りを見回す。
日の光りが窓から差し込み、今がお昼前だということを示している。
上半身を起こして改めて部屋を見るとテーブルにパソコン、ベッドの傍には机から持ってきたのであろう椅子。
本棚にはぎっしりと本がつまっておりその横にはタンスがある。
この部屋に椿は見覚えがあった。
『………柊君の部屋だ』
そう結論にたどり着くと椿は慌ててベッドから飛び降りた。
そしてベッドを見つめて弾んだ息を整える。
傍から見ればとてつもなく変な人だが幸いここには誰もいない。
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