この世と《あの世》

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この世と《あの世》

辺りは暑く赤い。 ここはドコだ? 頬に汗が伝った。暑すぎて頭を垂れていたら名前を呼ばれた。 前方には人が椅子に座っていた。現代ではありえないような服装だった。まるで三国志に出てきそうな帽子をかぶっていた。顔は光の逆光で見えない。 「成瀬慎夜。」 また名前を呼ばれた。 なんで名前を知ってるんだ。 「お前は死んだんだ。それにお前は気づいているか。」 俺は死んだ? この人、頭おかしいのか? 俺はピンピンしてるじゃないか!! 「ここは、お前が天国に行くか地獄に行くかを決める場所。成瀬慎夜。お前の行く所は地獄だ。」
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