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な、なんか変な人だな。
しゃべり方は幕末の人みたいだ。もうそんな人はもうここにはいなく生まれ変わってるはずだけど…。
「お主はなぜここに来たのだ?」
紅が慎夜にきいた。
「さぁ?閻魔大王が勝手に決めたんだよ。」
「生前やった事に心当たりは無いのか?」
「死ぬ前の事なんて何一つ覚えてないよ。」
「変わったヤツじゃな。」
「??どういう意味?」
「何でもない。」
「??」
キーンコーンカーンコーンッ
「じゃあ朝礼を終わります。」
松原が教室を出た後、紅の周りには人集りが出来ていた。その光景はまさに転校生がやってきたみたいな感じ。ただ中にはオジサンやオバサンがいたりするのが《あの世》の学校ならではだが。
俺がカバンからマンガを取り出し読もうとしたら要が俺の目の前にいた。
「なぁ、慎夜!!こんな噂知ってるか?」
「知らない。」
「まだ話してないのに知らないって言うなよ。」
「とっとと話してよ。俺は早くこのマンガが読みたいんだし。」
「実はこことは別に《地獄》ってあるらしいんだとよ。」
「地獄ってここじゃないの?俺は閻魔大王に地獄行きだって言われたぞ。」
「俺もたいしたことは知らないよ。ただ面白そうだったから言っただけ。」
「要って噂話とか好きそうだしね。」
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