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【節分だから】  ぬくぬくとした布団の中、二度寝への誘いを甘んじて受けた俺。  突然、バンッ!と戸が開いて、 「陽、豆まきしよう!」 テンションが馬鹿高い霞が、物凄く良い笑顔でそう言った。  かくしてまどろみの中から引きずり出された俺は、眉を寄せて答えた。 「……仕方ないな。」 「だよn……え?!やってくれるの!?」  ……絶対に断られると思ってたんだな。 「古人の知恵やいにしえからの風習は、尊重すべきだしな。」  言いながら、霞の持ってきた豆を掴み、 「つーわけで…っと、」 「え、陽?なんでこっちに向かって振りかぶるの、なんでそんな殺気こもった目してるのちょっ」 「おにはぁそとぉー」 投げた。 「いったぃ!!」  あれ……、軽めに投げた筈ナノニ。 「物凄いスピードと威力だったよ!!?もしかして起こしたの怒ってる!?ごめんね!」 「ソンナコト無イ。二重に。」 「二重に嘘でしょ!」 了 節分ネタ。 昨日版権サイト用に書いた物の口調とかを弄っただけです。 .
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