161人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁF.O.C.はそういうモノだ。もう一つ説明があるからとりあえずそいつをしまえ」
俺が一人で考えを巡らせていた時、俺達とF.O.C.との対面を見ていたオッサンの口が開いた
指示通りF.O.C.を変形させて小型にし、ズボンのポケットへしまう
「以降行われる予定の闘技はお前ら二人組でやってもらおうと思っているのだが―――」
二人組ねぇ…一人でやるよりは気が少し楽になるはずなんだけどその相方が愛奈じゃ逆に気を使うことになりそうだな
「何事もチームワークだ。そういうことでお前ら二人はこちらの用意した部屋をシェアしてもらう」
「「!?」」
いやいや、ちょっと待て。わかりますよ、長い時間を同じ人と過ごせば必然的にチームワークが上がるっていう理念は
だけど古典的すぎじゃないですか?オッサン…
「これが短期間で一番効率よくチームワークを上げられる方法なんだが―――ん?何か言いたそうだな」
…この人に対して突っ込んでもパイソンの銃口になって返ってきそうだから、言いたいことも言えない
「…いえ、別に何も」
「そうか。質問がないなら―――オイ」
オッサンが呼ぶと、中に二人のスーツにグラサンの厳つい男性が入ってきた
「こいつらを部屋に案内してやってくれ」
SPらしき風貌の二人はそれを聞き、俺らを誘導する
俺はオッサンに対してゆっくりと背を向けた
ふと思う
安心させるだけさせておいて背を向けた瞬間にバン、とかないよな…?
最初のコメントを投稿しよう!