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「…ん」
目を明けると白い天井が広がっている
ムクッと体を起こす
見慣れない一室が広がっていた
えーっと…局長室を出てから―――
「あ、おはよう翔」
ボーッとしながら事態を把握しようとしていたところに、ガバッと正面にあった扉が開き、愛奈が顔を出した
「んー、おはようございます…」
反射的に挨拶はしたが、状況が読めない
なんで個室の布団で寝ているのか
そしてなんで目の前の愛奈がエプロン姿なのかということだ
とりあえず第一の疑問を愛奈にぶつけてみた
「俺、どうしてこんな所で寝てたんだ…?」
愛奈はニコッと笑った
「覚えてないほど疲れてたんだね…リビングから運ぶの大変だったんだから」
「…へ?」
疲れていた…?俺どっかでぶっ倒れたとかそういう類の事やらかしたのか?
俺の頭上に浮かんでいるクエスチョンマークを悟ってか、愛奈にここに来るまでの経緯を説明してくれた
局長室を後にした俺らは部屋に2人で生活するには十分すぎるこの部屋に案内されたらしい。SPが出て行ってソファに腰かけた次の瞬間には爆睡していた、とのことだ。
「だけどそろそろ起きるころかなーと思って朝ごはん作ってたの~♪」
なるほど、それでそんなに破壊力の高い装備をしていらっしゃるのね…
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