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そして控室にINである
――道中の話はしたくない
2人にグラサン越しの強烈な視線を浴びせられた道中なんてなかったんだ
今、俺らは何をしているかというとF.O.C.の動作チェックをしている
まぁ問題なく変形してくれる
そのF.O.C.は迷いなく鶴嘴を型取り、持ち手の部分が俺の両手に収まった
F.O.C.製の大型で高性能な気がする採掘道具
本来、戦闘で使う物ではないこの鶴嘴。だからこそ男のロマンを燻らせてくれる
俺はその鶴嘴を両手で握って、愛奈は日本刀を持って互いに距離を取りながら素振りしている
俺はてっきり愛奈はあのハルバードでも振り回すのかと思っていたのだけど、あれはどうも突発的に思いついたものを創り出しただけらしい
突発的にハルバードを普通思いつくか?という疑問は放っておくとして、「戦うならそれなりの知識を持った武器の方がいいでしょ?」ということで日本刀だそうだ
そもそも刀での戦い方の知識なんてそもそもあるのか、と聞いたところ、受験生のころに勉強に疲れたときに本棚を漁ってみたら剣術の本があったらしい
それを読破した後父親と話したところ、進学できたら教えてやる、と言われて勉強に身を入れる気になったそうだ
もう何も語るまい。笑顔で日本刀ブンブン振り回しているのが眩しすぎる
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