戦い続ける者

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目の前に複数のロボットたちが迫ってくる 乱戦。大戦争。 俺は今の鶴嘴で戦えるのだろうか? 今の鶴嘴は比較的大型だから、破壊力は申し分ない だけどこれから想定される戦闘で必要とされるのは破壊力じゃない… そんな気持ちを察知したF.O.C.が形を変える ―――小型、手数重視、それなりの破壊力、鶴嘴… 俺の想像とF.O.C.が2本の鶴嘴を創り出す 右手に大きめの鶴嘴、左手に小さめの鶴嘴、そしてその2つは鎖で繋がっている 持ち手の部分はガードになっていて、アイアンナックルにもなる 鎖を振り回せば鶴嘴を飛ばせて、それなりの距離も出る 武器としての完成度はそれなりに高いんじゃないかと思う そうだな、名前を付けるなら… ――――鶴嘴…鶴、鶴ってついてるといいかな? …鶴、ああ、姫鶴一文字なんて武器があったな、 鶴嘴は十字型だから十文字とかにすれば、 でもまんまパクるのはマズいよな… あ、そうだ 「姫鶴二十文字」 なんていいんじゃないか?ほら、鶴嘴が2本あるし 「ねえ、翔…?」 愛奈が俺の鶴嘴を見て話しかけてきた うん、この鶴嘴に対してならなんでも聞いていいぞ 「せっかく完成度が高そうな武器なのに…なんで鶴嘴なの?」 「へ?」 その質問は予想外だった うーん… 「だってかっこいいじゃん」 「…ゴメン、なんでもない」 そのリアクションも予想外だった それで、なんで愛奈はそんなに悲そうな顔してるんだ?
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