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ともあれ、奴らを潰すには充分な武器を創り出せた
俺みたいなのがはたして何処までやれるのかは、わからないけどやるしかない
迫って来るロボット
両手を握り直し、姫鶴二十文字を構える
俺は内の一機に狙いを定める
カウンターを狙うには――――動作からモーションを予測し、それにタイミングを合わせた攻撃を仕掛ければいい
狙う機体はブーストダッシュしながら俺へと近づいてくる
――――右腕を上げているから、角度的には左下へ切り下ろす
それを回避するには右下へ潜り込めばいい
体を一気に前へ倒して走り込み、
「オラァ!」
右手の鶴嘴を思いっきり振り切った
「まだまだぁ!!」
腹部を切断したところで、俺は振り返り、両手を何度も振り下ろしてズタズタにしてやった
これでもう動けまい
「次っ!」
今度は三機同時に接近
配置を見るからに両翼の奴が俺を挟み込む気なんだろう
――――だったらこのまま挟み込まれる前に正面の一機を潰して、数を減らすべきだ
走りながら右手の鶴嘴を離し、鎖を延ばしていく
それを反時計回りに回して遠心力をつけて、鎖をゆっくり縦に振り下ろすと高速で鶴嘴が正面の一機を貫通し、コンクリート製の地面に深々と刺さった
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