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看守さんが戻ってきて「進め」という指示が出た
俺は外に出られるのかな…?
看守さんに言われるがまま扉をくぐり、外に出る
日光だ…お日様の光だ
久しぶり過ぎて目が痛い
ありがたいけど、こりゃあしばらく普通に目を明けれないな
手で日光を遮りながら、薄目を開いてみると辺りは雪が積もっていて、少し肌寒かった
ん?いや、待て。
俺って面会をしに牢から出された訳じゃないのか?
「看守さん…質問を許してもらってもいいですか?」
「…答えられる範囲でならいい」
「ありがとうございます。…俺はこれから何をされるんですか?」
「…移動だ。お前はこれからある人の命によって、もう一人と一緒に東京のネオコロッセウムという場所に移動だ」
「ネオコロッセウムって…」
第四東京地区、つまりは東京の南側に数年前に建設された娯楽施設…だっけか
あんまり興味なかったから詳しくは知らないんだよね
「そういう訳でこちらの配備した飛行機での移動になる」
…へ?飛行機?
目を明けてよく見ると数十m先に小型の飛行機が待機していた
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