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「思ってたんだけと翔ってさぁ、周りに流され過ぎじゃない?」
「え?」
―――なんだよ、急に
「だからさぁ、周りが良くなればそれでいい。自分は周りに身を任せて、ただ流れるだけみたいな節がない?」
――――んー、言われてみればそんな気もしなくはないけど…
「…わからない」
今はこうとしか答えられない
昔からこんな感じだとも断定はできない
と言うよりも昔の自分の像なんて今の俺にはそもそもない
何よりも自分がどんな人間でどんな行動をどんな理念、理屈でやろうとしているのかも正直、わからない
「…そう。翔がそれでいいなら私もそれでいいよ。一緒に行くから」
愛奈は複雑な表情を浮かべた
「その辺は戦いながらでも見つけることはできるし、いいんじゃないー?」
と、夏美は呑気な発言
「まあいい、決まりでいいよな?なら歓迎が必要だ」
と、マーティー
『ようこそ。反政府組織スパルタクスへ』
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