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鎖を縦に振り、刺さった鶴嘴を俺の方に戻す
この鎖の扱いにも慣れてきた
「きゃっ!!!」
―――悲鳴…!?
考えるより先に振り返っていた
誰の悲鳴か、考えたくなかったからかもしれない
―――悲鳴を上げられる状態の仲間なんて愛奈しかいない…
「それ以上動くな…状況が読めないお前ではないだろう?」
…局長がアイアンクローの状態で愛奈の頭を押さえている
「…俺には触れた人の記憶を操作する能力がある。そしてこの状況…」
―――――ま、まさか…!
「やめろぉぉ!!!!!!」
俺がそう叫んだ瞬間、腹部を何かが通った
通った所を触ってみると生暖かい
局長の左手の硝煙のあがるPYTHONに向けていた両目、頭をそこへ向ける
―――――血だ…血。血。
それに気づいた瞬間、そこが急に痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
――――痛くて息ができない
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