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春、キャラメル色の髪の男の子に出会った。
夏、キャラメルと一緒にいることが多くなった。
秋、キャラメルがよく笑うようになった。
冬、いつの間にやらキャラメルが好きになっていた。
「…っていう。」
なんかこれ、小説書けそうじゃね?
いや無理か。私、国語2だし…。思いっ切り理系頭だし。
「うー、さっむ。」
今日は2月14日、俗に言うバレンタインデー。
友達によると好きな人ラブラブランデブーな1日を過ごす日らしい。
なのに私はチョコすら作らず。(バレンタインに貰ったならホワイトデーに返せばいいか、と。)
今は校門に一人突っ立ってぶつぶつ言ってる。
一人ぼけつっこみまでしちゃって…。
「…末期じゃないか。」
あ、また口動いた。だめだなぁ…。でももう気にするのも面倒だからいいや。
で、なんで寒いのにこんなとこに突っ立ってると言いますと…、
「キャラメル君を待ってるから、」
なんですよねー。
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