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 八月の終わり、僕の元にある知らせが届いた。 『ユウが・・・あの場所で、飛び降りたらしい。  ・・・あの、花のワンピース着てたんだって。』 言葉も涙も、出なかった。 『(ユウ・・・・・  ユウ・・・ユウっ!!)』 僕はこの場所で、彼女の名前だけを呼んだ。 そして、彼女が最期に見たであろう、この青い空に、恨みさえ感じていた。  
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