1章 「『初めまして』な『久しぶり』」

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「久しぶりっ、小学生のときはオレとよく遊んでくれたよねっ。」 ……静かな休み時間に喧しく音をたてながら扉を開き、大人しく席に座っている僕の机にやってきて校則違反頭(茶髪)はそう叫びました 自慢ではないが、高校生活において品行方正な僕にこんな見るからに「ヤンキーの先輩」な友達がいた覚えがありせん だから僕は 丁寧に 「誰かわかりませんが礼儀というものを学び直してから出直しやがってください」 と微笑みつつ睨み付けて差し上げました そうするとどうでしょう…… そのヤンキーさんは明らかに傷ついた顔を見せて帰っていきました 本当にあの茶髪ヤンキーさんは誰なんでしょうか? そしてなぜ茶髪ヤンキーさんは帰っていったのでしょう
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