《Spring》ー春ー

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いや、神様だけに限定したら説明が足りないな。 今まで見えたのは神様、幽霊、精霊、悪魔……くらいかな? なんかファンタジーみたいだけど僕が変なんじゃない。 僕の目が変なんだ。 とにかく、 ある出来事から、このふざけた目のせいで僕の視界には人としての真理を超えた者が見える。 そして目の前で僕に説教しているこの人…いや神もそれらの一人。 この神は僕の家の近くの杉並神社の神様。 名前は無いらしく、僕は守護神様と言ってる。杉並神社は“守る神社”なので守護神なのだ。 性別は一応女…なのかな? 「ってこら、神の有り難い言葉を聞いてるのかな?」 「えぇはい。守護神様は偉いんですよね?」 「そうよ。そうでなくちゃ神様じゃないじゃない」 と、胸を張って言う神様。 自分の神社放って僕のところに遊びに来てる神が何を言ってるんだか…
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