《Spring》ー春ー

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「そんなキャバ嬢みたいなこと言わなくても会いに行きますよ」 「キャバ嬢じゃないもん!」 「そうですよね。子供にキャバ嬢が勤まりませんよね」 「そういう意味じゃなくてッ!」 「わかってますよ。神様」 僕が満面の笑みで答えると神様は少し顔を赤くして「もう…」と言っていた。 … そろそろ本気で出ないと遅れるな。 「それでは神様、行ってきます」 「い、行ってらっしゃい。気をつけてね」 「それを守護神様が言うか」 「い、一種のおまじないだもん」 「はいはい、それじゃあ」 僕は今度こそ家を出た。
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