異次元へ…

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「人生ってなんだろう?」 今まで親の言う通りにしてきたカイはある日突然そう感じた 「まぁ親の言う通りやってればなんとかなるのだろう」 カイはそう自分に言い聞かせいつものように机に向かっていた 「はぁ~!勉強も終わったしテレビでも見るかな」 いつものように連続ドラマを見ようとテレビをつけた… だがそこに映ってたのは番組ではない… いくらチャンネルを変えても同じ白い画面が続くだけだ 「なんだよっ!」 「イッショニ…ゲームヲ…ヤラナイカ…?」 急にテレビが喋りだした カイは一瞬恐怖心にかられた でもすぐに恐怖心は消えた 「お前は誰なんだ?」 聞きたい事は山ほどあったがその言葉が一番最初に出た 「オマエガ…ジンセイヲ…カエタイノナラ…ワタシト…ゲームヲ…ヤルコトダ…」 自分の心が読まれている… そう感じながらも恐怖心が出てくることは二度となかった そのかわり相手に対して好奇心が湧いていた 二言しか喋っていないのに相手に対してカイの好奇心は今まで感じたことがないくらいに膨らんでいた 「やってやるよっ!」 いつの間にかその言葉が出ていた テレビが光りだしその光りが部屋を包んだ 次の瞬間カイは知らない部屋に飛ばされていた そこには人が大勢いて中央にはラジオがあった 「なんだここは?」 ラジオが喋りだした なにかの説明をしているらしい カイはそれを軽く聞き流した 「最後にこの三つの扉の一つを各自選んでもらおう」 ラジオは最後にそう言い残し電源が切れた 今までの説明をカイは頭の中で整理した 「ここは単なる殺しの世界だが現実とは違う…なのにここで死ねば現実でも死ぬか…しかもクリアするまで出られない…」 カイの頭はあっという間にごちゃごちゃになった 「考えててもしょうがない」 カイは先に進むことを決意した 「腕力が欲しい奴は赤、妖力が欲しい奴は緑、防御力が欲しい奴は青の扉だな」 迷わず赤の扉を選んだ
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