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「自殺の線は薄いでしょうね」
「状況的に考えてな」
「他殺とすれば犯人はその5人の中に?」
「そう考えるのが妥当だろうけどよ」
「チュンさんはそうじゃないと思ってるんですか?」
「判断するには情報が少なすぎるってだけの話だ」
ベテラン刑事はそう答えると、疲れた身体を引きずるようにして玄関へ向かった。
「どこへ行くんです?」
「三橋に情報を貰いに行くぞ」
頷いて、一之助もそのあとを追う。
日付が変わっても、彼らの一日が終わるのはまだ先のようだった。
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