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 八月の初め、私は別れを告げにこの場所に来た。 『(・・・ここで、最後。  相変わらず青いなあ、ここの空。  最後の最後まで変わらず青い。)  ・・・フフッ』 ひとりで笑ってしまった。 『(いつぶり?笑ったのなんて。  前にこの空を見たときは、笑ってたかな・・・?)』 そんな事ももう思い出せない。 でも、あんまりにも変わらない、この青い空に、嫌みさえ感じた。  
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