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「これだよね、良く見ないと名前が書かれているか分からなかったよ。」
「ありがとう…ございます。」
「いやいや、お礼を言われる様な事はしてないよ」
俺は「じゃあね」と言って教室を出ようとすると、後ろから、
「ちょっと…まって下さい…」
声は小さいがはっきりとした声が聞こえてきた。
後ろを振り返ると黒いノートを胸の前に抱き締めている桐島さんの姿があった
「どうしたのかな?桐島さん?」
さっきよりも顔が尋常じゃないくらい赤い…
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