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ジリリリリ、
目覚ましの音がけたたましく鳴り響く。
ビュッ、バチン、ベゴ
ベットから白い腕が伸び、目覚ましを、物凄い勢いでとめた。
目覚ましは壁にぶっかり跡形もなく壊れている。
目覚ましを再起不能にしたのは、とても美しい腕だった。
白い腕が伸びたところには、この世のものとは考えられない美しい男がいた。
白い陶器のような肌、絹のように流れる髪。
長い睫毛に覆われた瞳は微かに震えている。
どうやらもうすぐ目覚めるらしい。
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