契約の儀

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ネロに案内されて、疾風は契約の間に入った。 後ろから 王と王妃が部屋に入り隅で疾風を見守っていた。 契約の間は広さが謁見の間の半分ぐらいで、中央に大きな魔法陣があった。 「ハヤテ、魔法陣の前に立ったらこう唱えるんだ。 《我、異界との道を示すもの、契約を望む者。我の求めに応じて姿を表せ。契約召喚》 後は魔法陣の上に現れる。忘れるな、あくまで契約者であって、召使いではないことをな。」 ネロは王と王妃の近くまで下がって、疾風を見ていた。
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