契約の儀

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「このメンバーなら、いつかはばれるとは思ってたけど、案外早かったな。」 《花の神が娘を処女宮の責任者にしたのは聞いたことがありましたから。》 ガブリエルが持っていた本を見ながら、理由を話した。 《獣神の事は有名だし、情報は力になるからね。僕はどんな事も自分の手にないと、気が済まないから。》 マモンが楽しげだが、暗く不気味な笑みを浮かべていた。 「どんな理由だ、それ?」 ネロは溜め息を尽きながら、リラとカメリアを呼び出した。 《1日に2回も呼び出してくれて私、嬉しい!》 《ネロ、何か用があるのか?》 カメリアがまたネロに飛び付こうとしているのを、リラが抑えながら尋ねた。 「ハヤテが予想外な契約者を呼んだからまたお前達を呼んだんだ。」 《あら、じゃ、私もリラも本来の姿に戻らないとね。》 カメリアとリラが光りながらその姿を変えていく。 カメリアは髪が長くなり、花びらでできた翼が生えていて、とても神々しい姿だ。 艶のある小麦色した、リラだが、 背中かから竜の翼と、尻尾の生えていて、頭には猫の耳、足がしなやかな猫のような足をしている。
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