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疾風は渡された石に魔力を込め始めた。
疾風を中心に光が溢れ石はその形を徐々に変えていく。
全てが終わり疾風の前にあったのは一本の杖だった。
「ステッキか、名前はどうする?」
疾風は暫く考えていたがふと、名前が浮かんだのか小さく囁いた。
「森羅、お前の名は森羅だ。」
森羅と名付けられたステッキは微かに光を放った。
「森羅か、また大層な名を付けたな。」
ネロが疾風を見て声を掛けた。
「俺の属性とこいつの能力ならこれ以外は有り得ないよ。」
疾風は手に持ったステッキを眺めながら答えた。
「ま、良いけどな。ところで今から武器のみの模擬戦しないか。初めは小手調べに騎手見習いとやって次に俺だ。」
ネロの申し出に疾風は素直に頷いた。
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