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揺らめく鏡面の射返す光 目を覆う しじまに きらきら 落としたいしと息精 闇弱に望む打ち時雨る蚊の涙 掻き曇る 掻き払う 「落ちるしかないのでしょうか?」掉尾の勇で放った呟き 空に解けて消えた 貴方の欲を零ゆむまで吸い膨らんだ体 誰の咎でしょうか? 「愛している」と最後の典拠 了然の言葉 熟し始めた果実を摘んだのは暁の陽光 幕を落とされ蒼の一面へ向かう 濃くなる蒼と赤を目に思う「貴方に一目逢いたかった」と
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